障害者雇用の採用面接で聞かれる質問内容は? | 面接準備や回答例等も併せて解説
コラム|求職者様向け
2026/01/23
障害者雇用の採用面接でよく聞かれる質問内容や、面接官が注目しているポイント、具体的な回答例を分かりやすく解説します。面接準備のコツや事前に整えておきたいポイント、相談先まで網羅的に紹介します。
【この記事の目次】
障害者雇用の採用面接で聞かれる質問内容は? | 面接準備や回答例等も併せて解説

説明
障害者雇用の採用面接は、候補者のスキルや経験だけでなく、障害に関する理解や配慮の必要性に焦点を当てた質問が主体となります。面接回数や面接官は企業により異なりますが、候補者と企業が良い関係を築き、障害特性にも適切に配慮できるよう慎重に進められます。
面接
一次面接

1次面接:人事担当者との対話が行われる
人柄や経験
希望条件
障害状況の確認
二次面接

2次面接:配属先担当者や上級管理者との面談が行われる
具体的なスキルと意欲
障害状況の確認
業務内容の説明
面接回数は企業によって異なりますが、通常は2回程度です。1次面接では人事担当者との対話が行われ、2次面接では配属先担当者や上級管理者との面談が行われます。
ポイント
障害者雇用の採用面接の進行では、障害者雇用における理解と配慮が焦点となります。企業は候補者が望む環境で働けるよう、配慮できるかを確認し、円滑な採用を実現するために採用面接を行います。
障害者雇用の採用面接でよく聞かれる質問と具体的な回答例
障害者雇用の採用面接では、まず最初に候補者の障害に関する質問がよく行われます。
1.自身の障害に関する質問
採用担当者は、候補者が自身の障害についてどのように理解し、仕事の中でどのように向き合っているかを確認するため、「ご自身の障害について教えてください」といった質問を行います。ここでは、障害の内容だけでなく、業務を行ううえで工夫していることや、これまでに身につけた対応方法をあわせて伝えることが大切です。
ご自身の障害について教えてください。

私は視覚障害を抱えていますが、これまでの経験から、スクリーンリーダーを利用して文書を読むスキルを身につけ、効果的に業務に取り組むことができるようになりました。過去の職務でもこの方法を活かし、円滑な業務遂行に貢献してきました。
2.仕事の適性に関する質問
採用担当者は仕事において候補者の適性を確認するため、「仕事において自分の強みは何ですか?」といった質問を行います。ここでは、障害による制約を乗り越え、その経験から得たスキルや能力を強調すると良いでしょう。
仕事において自分の強みは何ですか?

私の強みはコミュニケーション能力と解決力です。過去の経験から、協力して問題を解決し、円滑な業務遂行に貢献することができました。障害に負けずに、常に前向きな姿勢で仕事に取り組んでいます
3.適応能力や柔軟性に関する質問
採用担当者は、候補者が新しい環境や業務内容の変化にどのように対応できるかを確認するため、「新しい状況や業務内容の変化に対応できる自信はありますか?」といった質問を行います。ここでは、変化に戸惑わず行動できることだけでなく、過去にどのような場面で柔軟に対応してきたかを具体的に伝えることが大切です。
新しい状況や業務内容の変化に対応できる自信はありますか?

はい、変化には臨機応変に対応することが得意です。前の仕事では、急な変更があっても、すぐに順応して柔軟に対処しました。例えば、締め切りが迫っている時に業務内容が変わったときは、すぐにスケジュールを調整して迅速に対応しました。これからも柔軟な姿勢で仕事に取り組みたいと思っています
4.協調性やコミュニケーションスキルに関する質問
採用担当者は、候補者が職場で周囲と協力しながら仕事を進められるかを確認するため、「チームでの仕事経験を教えてください」といった質問を行います。ここでは、コミュニケーションの取り方だけでなく、チームの中でどのように情報共有や連携を意識してきたかを、具体的な経験とあわせて伝えることが大切です。
チームでの仕事経験を教えてください

以前の仕事では、異なるバックグラウンドを持つメンバーと協力してプロジェクトを進めていました。定期的なミーティングや進捗報告を通じて、メンバー間で情報共有をしつつ業務を実施しました
5.過去の職務内容や実績に関する質問
採用担当者は、候補者がこれまでの仕事でどのような成果を上げてきたかを確認するため、「過去の仕事でどのような成果を挙げましたか?」といった質問を行います。ここでは、担当した業務内容だけでなく、どのような課題に取り組み、どのような改善や結果につなげたのかを、できるだけ具体的に伝えることが大切です。
過去の仕事でどのような成果を挙げましたか?

私は前職で〇〇プロジェクトに携わり、〇〇の課題解決を担当しました。その結果、作業時間を月約30時間削減し、売上向上にも約8%貢献しました。これまでの経験を活かし、御社でも着実に成果を出していきたいです。
6.障害に対する対処方法に関する質問
採用担当者は、候補者が障害の特性を理解したうえで、仕事の中でどのように対処しているかを確認するため、「仕事中に障害の特性上パニックなどに陥った場合、どのように対処しますか?」といった質問を行います。ここでは、困った場面そのものだけでなく、落ち着いて対応するために普段から意識していることや、実際に取っている対処方法を具体的に伝えることが大切です。
仕事中に障害の特性上パニックなどに陥った場合、どのように対処しますか?

私は日頃からストレス管理を意識しており、仕事中にパニックの兆候を感じた際は、まず深呼吸をして状況を整理するようにしています。前職でも、業務が立て込んで緊張が高まった場面では、上司に一言伝えたうえで5〜10分ほど静かな場所に移動し、気持ちを落ち着かせてから業務に戻っていました。その結果、大きな混乱につながることなく対応できた経験があります。こうした自分なりの対処方法を身につけているため、予期せぬ状況でも落ち着いて行動できるよう心がけています。
ポイント
これらの質問に答える際は、障害の内容だけでなく、仕事にどう向き合ってきたかをあわせて伝えることが大切です。できること・工夫していること・職場に配慮してほしいことを整理すると、より伝わりやすくなります。
具体的な経験やエピソードを交えて、自分らしい言葉で落ち着いて答えましょう。
障害者雇用の面接の際に面接官が注意してみているポイントとは?

障害特性への理解や、対処法を持っているか
障害者雇用の採用面接では、面接官が応募者が自身の障害に対する理解と、その障害が仕事にどのような影響を与えるかを聞く場合があります。このようなことを質問する理由としては、応募者への適切なサポートや調整が社内で可能かどうかを判断しようとしているからです。
ポイント
言い換えると、面接官は応募者が自分の障害についてどれだけ理解し、それにどう対処しているかを知りたいのです。 例えば、「仕事中にパニックになったらどうする?」などの質問があるかもしれません。具体的な対処法や実際の経験を交えて語ることが重要です。自らの強みや困難を理解し、積極的なアプローチで仕事に臨んでいることをアピールしましょう。
困ったときに頼る先を確保しているか
もしも困ったとき、頼る先を用意できているかも、面接官が気にするポイントです。同僚や上司、会社のサポート体制など、どこに頼れば良いかを考え、実際の経験を交えながら話すと良いでしょう。こうした経験があると、危機管理能力や柔軟性をアピールすることができます。
自分に必要な支援を分かっているか
自分に必要な支援が何かを理解した上で、必要ならば適切なタイミングで伝えることも大切です。これができれば、業務遂行や職場への適応がスムーズになります。自分にはどのようなサポートが必要なのかを明確に説明することで、面接官に安心感を与えることができます。
症状は安定していて、働くことが可能な状態かどうか
最後に、症状が安定しており、現在の状態で働くことができるかどうかも大事なポイントです。持続的な業務遂行が期待できると、面接官も安心します。ここでは、安定的に働くための工夫や、実際の就労経験についても触れると良いでしょう。 これらのポイントに気を付けて、自分の強みや対処法を具体的な事例を交えながら伝えることで、障害者雇用の面接においても自信を持って臨むことができます。
障害者雇用の面接準備のポイント

障害者雇用の面接の受け答えに関する準備
自己PRを考えておく
面接では、自分の強みや過去の経験を的確に伝えることが重要です。障害者雇用においても、自分の特性をポジティブに捉え、自分の強みを明確にし、その特性が職務にどのように貢献できるかを具体的に考えておくことが大切です。
事前に質問を想定しておく
面接では、様々な質問が出される可能性があります。その中でも、「なぜ当社で働きたいと思ったのか?」や「障害に対する対処法は?」などはよく聞かれる質問です。これらの質問に対して事前に考えた答えを用意しておくことで、面接中にスムーズに受け答えできます。また、自らの考えや価値観を表現することで、自己アピールにも繋がります。
敬語を正しく使うよう心掛ける
採用面接では、相手に対して敬意を示すために正確な敬語の使用が求められます。言葉遣いや敬語の使い方が丁寧かどうかは、あなたの礼儀正しさやビジネスマナーを評価される要素となります。簡潔かつ丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
障害者雇用の面接で事前に準備すべきもの
持ち物
面接当日には必要な書類や資料を持参することが重要です。障害に関する診断書や、履歴書、経歴書、筆記用具など、必要な物を事前にリストアップして準備しましょう。

障害に関する診断書や障害者手帳
日付や期限などを確認する。
履歴書や経歴書
誤字脱字がないか、内容が妥当か確認する
障害特性に関する情報、配慮を希望する内容
面接に適した内容として適切か確認する。
障害に関する診断書:
面接官に対して、障害の種類や程度を理解してもらうために、診断書や障害者手帳を持参しましょう。これにより、面接者が配慮すべきことや、調整すべきことを把握することができます。
履歴書や経歴書 障害者雇用:
面接官に対して、障害の種類や程度を理解してもらうために、診断書や障害者手帳を
通常の面接同様に履歴書や経歴書を持っていくことが重要です。これにより、面接官に自分の経歴やスキルを効果的に伝えられます。
障害特性に関する情報、配慮を希望する内容:
面接官に対して、障害の種類や程度を理解してもらうために、診断書や障害者手帳を
障害者雇用においては、障害特性や配慮して欲しい内容に関する情報も大切です。特に、必要な支援や配慮があれば、それに関する具体的な提案や資料を持参することで、採用活動の円滑な進行が期待できます。
身だしなみ
第一印象は非常に重要です。清潔感があり、適切な服装を心掛けることで、自信を持って面接に臨むことができます。
注意
清潔感のある服装:
面接に臨む際には、清潔感があり、かつビジネスシーンにふさわしい服装を心がけましょう。相手に好印象を与えるとともに、プロフェッショナルな印象をアピールします。
適切な髪型とメイク:
髪型やメイクも清潔感を重視し、適切なものを選びましょう。過度な派手さや過剰なメイクは避け、相手に真剣な姿勢をアピールします。
アクセサリーの選び方:
アクセサリーも選び方に注意が必要です。控えめでビジネスシーンにふさわしいものを選び、過度な装飾は避けるよう心掛けましょう。
障害者雇用の面接練習をしたい時の相談先とは?

ハローワークで相談する
ハローワークは、雇用や採用に関する情報提供や相談ができる機関です。障害者雇用に特化した相談も行っており、専門の職員がアドバイスや練習のサポートをしてくれます。雇用の専門家からのアドバイスは、採用面接に対する不安を軽減するのに役立ちます。
家族や友人に模擬面接に協力してもらう
身近な家族や友人にお願いして、模擬面接をしてもらうのも一つの方法です。実際の面接に近い状況を作り出し、リアルな練習ができます。その際には、フィードバックをもらいながら、強みや改善点を見つけることが重要です。
障害者就業・生活支援センターで相談する
障害者就業・生活支援センターは、障害者の雇用に関するトータルサポートを提供しています。面接対策に特化したワークショップや個別相談が受けられ、実際の面接状況をシミュレーションすることができます。
転職エージェントに相談する
転職エージェントも頼りになる相談先です。障害者雇用に詳しいエージェントは、職場や障害ごとの配慮の状況に関する情報提供や、面接対策のアドバイスを提供してくれます。また、求人のマッチングもサポートしてくれるため、将来的なキャリアについても相談できます。
まとめ
この記事では、障害者雇用の面接で重要なポイントや質問内容、実際の回答例、そして注意すべき点について詳しく説明しています。面接官が特に注目するポイントを考慮しながら、面接の準備を計画的に進めましょう。 具体的な面接に向けて、事前に準備をすることや練習をすることが非常に有益です。面接練習を希望する場合、ハローワーク、友人・知人、障害者就業・生活支援センター、転職エージェントなど、さまざまな相談先があります。これらの団体や周囲の人たちに協力を仰ぎながら、自信を持って就職活動を進めていきましょう。
更新情報
初回公開:2026年01月23日
最終更新:2026年04月21日
この記事で扱ったテーマ
障害者雇用 面接質問
面接官が見るポイント
面接準備の方法
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